小山慶一郎主演「グレート・ネイチャー」
「グレート・ネイチャー」の感想と内容を振り返ります
先日、千秋楽を迎えた慶ちゃんの「グレート・ネイチャー」
9月14日の公演を観劇してきました。
「中の人」振り2回目のグローブ座。
席は2階の真ん中最前列と全体が見え、尚且つ人の頭が前にないため見易い席でした。
朝、福岡を発ち、お昼前には羽田に着きました。お昼ご飯を食べてから汐留でお友だちと合流。舞台の前にキャスターな慶ちゃんを見ようと話していたので、1時すぎにはマイスタに。
奥の柵(行ったことある方は分かるかな)付近には高校生が二人、正面にも二人。
「前来たときより少ないな~」なんて話してました。
少しうろうろしていると男性のスタッフが現れた張り紙をしていきました。
それがこれ。
えっ(´・ω・`)
私、今朝福岡からこのために朝早い便にして、授業をサボって来たんだけど⬅
違うスタジオで収録だったようです。
諦めきれなくてちょっと粘りましたが、甘いものが食べたくなりまして、少し早いけど新大久保方面に向かいました(笑)
時間が勿体ないしー。
ジョナサンでパフェ食べて時間潰し、いざグローブ座へ!
開場の30分前でしたが、入り口付近はなかなか込み合ってました。
開場してすぐパンフレットを購入。残念ながらフライヤーは無くなっていました。
席に着いてからはそわそわ(笑)
いつものことですが、会場入るまではなんともないのに会場入っちゃうと緊張が一気に押し寄せる。
暗転して、とうとう開演。
えぶりーと同じようなスーツに大きめのバッグを斜めに掛けた慶ちゃん登場。
かっこいい。
無意識に声漏れてました(笑)
久しぶりに見た自担に思考回路が馬鹿になったようで、始まってOP映像始まるまで「かっこいい」以外の言葉がでなくなり、ただただ凝視。
あと脚が長い!スタイルがいい!背中から脚への曲線美⬅
OPが終わってからは、しっかり舞台に集中。
コメディー要素も多くあって、小学生が好きそうな下ネタとか、えぶりーネタとかどのへんがアドリブなのかは1回しか観劇していないので分かりませんが、結構わたわたする慶ちゃんが見れました。
焦る慶ちゃんがひたすら可愛かったー。
「School of nature」略して「SON」
SONに赴任してきた教師篠崎が先輩教師や問題児マックスとの交流を通して、自然に生きること、生きる意味みたいなものを考え成長する。そんな内容でした。
ぶっちゃけ私には難しいテーマの舞台でした。でも、これは宿題なので他の方のレポを読んだりして、またじっくり考えたいと思います。
レポとして内容を書こうと思っていましたが、この舞台は赴任してきた頃とその10年後、学校がなくなり喫茶店?や博物館になった場面とを行ったり来たりするので、私の語彙力では無理そうです。
あとは大喜利や小ネタがとっちらかってる(ようにみえる演出だったのかな)ので、まとまりそうにありません。
ざっくり内容
前半でSONに赴任してきたものの、SONは山奥にある教室のない学校(だったのかな)で篠崎は困惑。
なにも無いけれど無いものはない。
先輩教師である真田先輩、長谷川先生が「そこに川がある」といえば川があり、「ここは畑だ」といえば柿の種を蒔く。実際にあの辛くてビールによく合う柿の種を床に並べてました(笑)
篠崎は先生方から「自然に」と繰り返し繰り返し言われるがうまく掴めない。
何もないのに「そこには◯◯がある」と言われる方が不自然だが、それも舞台の狙いなのかなと思いました。不自然をいかに自然にするのか。
途中10年後に場面は移り、ハットにコートを羽織りサングラスをかけた篠崎が登場。
タバコに火をつけ、口にするがむせる。
そして大人になったマックスとかつてSONのあった喫茶店で再会。
SONはいい学校でしたね、と語り合う。
さらに、場面は10年前に戻る。
真田先生が癌で余命が迫っている知らさせる。篠崎はマックスに「生きる、死ぬってどういうこと」と問われる。が、答えられない。
真田先生はさらに弱ってゆき、輸血を掏ることに。検査もしないままマックスの腕からチューブで直接輸血。高低差により逆流(笑)
このあたりは看護師さんもボケたりとコメディーチック。
舞台上がばたばたとするなか、突然篠崎のホイッスル(体育で使うやつ)が鳴り響く。
そして、舞台の中央で目をつぶり正座したまま静止する篠崎。
周りは季節が移ってゆく。横たわっているがまだ真田先生は亡くなっていない。
そして、篠崎が語りだし、同時に真田は息絶える。
ここから篠崎の長台詞。覚えてないのでニュアンスだけ
「はい、始まった!始まった!こうして始まる。ここです。ここ。ここが真田先生の最後の地。ここが起点なります。ここから見て上、下。中心そして端っこ。真田先生が横たわっていたこのベンチ。ただのベンチではない。今では棺。真田先生がなくなった瞬間から今までを5分と呼びます。はい、時間が生まれる。こうやって空間が埋まっていく。
真田先生が亡くなったことからくる哀しみ、虚無感。あまりのことに呆然という状態が確定する。 バスはこない。
目から溢れる水分を涙と呼ぼう。舞散る桜、桜、桜。
なぜ人は死ななくてはいけないのか、それは死ぬことで世界ができていくからなんだ。
そして、SONはもうない。自然に滅びやがて幾つもの季節がすぎ跡かたもない。
SONってなんだったんだろう?あれは本当にあったんだろうか。それとも俺たちは山奥でただ狐に化かされていただけなんだろうか。」
そして、マックスは破壊を始める。なにも無いのだから壊すものなんてない。けれどマックスはマッドマックスのような格好のヤンキーたちと暴れる。篠崎は教師として熱く語る。
最後に「グレート・ティチャー篠崎」と呼ばれる。
篠崎は黒板に「GTS」と書きなぐる。
ここで終わりです。
書いていても意味が分からない(笑)
観た方ならなんとなく分かっていただけると思いますが、観ていないとさっぱりかと…。
生きる意味。人の死。考えがまとまりそうでまとまらないそんなかんじです。
全体通して慶ちゃんの滑舌が素晴らしかった。鼻濁音まで聞けて幸せでした(笑)
黒板にチョークを投げつけて、粉々に砕くところでミスって、黒板の溝に手ぶつけて本気で痛がってたのは可愛かった。
ただ、8割が台本だったというのに驚きました。
台本だけど「自然に」振る舞う。
舞台全体を通して自然がテーマだったのかもしれません。
久しぶりの舞台で、改めて舞台はナマモノだと感じました。一瞬一瞬が観客と共に作られて消費されていく。舞台ならではの空気感。
すごく充実した幸せな時間でした。
また、機会があればグローブ座まで足を運びたいと思います。
最後に
everyと両立しながら主演を務めた慶ちゃん、カンパニーのみなさん、本当にお疲れさまでした。